ドン・ティコパ
ドン・ティコパ=パンティドコ 体長はおよそ五十センチ。サテン地の布のごとく鮮やかな光沢の赤い鱗に、黒い紐が絡みついたような縞模様がある魚を、デスマスクは探している。話を聞く限り、派手で大型の魚なのだから見つけるのも簡単だ…
続きを読む →蟹魚
ドン・ティコパ=パンティドコ 体長はおよそ五十センチ。サテン地の布のごとく鮮やかな光沢の赤い鱗に、黒い紐が絡みついたような縞模様がある魚を、デスマスクは探している。話を聞く限り、派手で大型の魚なのだから見つけるのも簡単だ…
続きを読む →2009年3月10日魚座誕生日の2020年3月10日改稿版。 面倒くさそうに、銀髪の男が笑った。 「なんで機嫌悪くしてんだよ。人がせっかくやったってのによ」 手を伸ばせば届く距離にある、薄水色の髪の持ち主に向かって吐かれ…
続きを読む →※デスマスクが口紅を塗っております。 ちゅっと投げキスを寄こしてきながら、デスマスクはくねくねと身体をしならせてソファまで歩いてくる。もちろん、出て行った時と服はなんら変わりない。 「なにしてんの。馬鹿じゃないの」 「服…
続きを読む →芋虫が芋虫たるゆえんは、春になったら蝶になって空を飛ぶためなのだ。 そう言いきった芋虫は、ベッドの上で生息し、毛布の殻に包まっている。 芋虫といったら鳥や他の虫などの天敵を欺く為に気色悪い見た目のものが多いのに、薄水色の…
続きを読む →今現在のこの状況を、しかるべき愛とロマンとセンチメンタルに溢れた言葉で表現をするのなら、うっとりと輝く瞳で見つめる恋人を胸に抱き、 「……デス…」 囁く吐息で名前を呼ばれて、縋るように伸ばされた腕はきっと、暗闇の中の光、…
続きを読む →声無く、声啼く 景観。 伏せた瞳の端で見る、一定のリズムでがくがくと揺れる、抱きなれた白い身体。 「デス…死んでしまうかもしれない」 すっかり汗に塗れて張り付いた銀色の前髪を掻き上げながら、薄ら笑ったデスマスクは、その「…
続きを読む →20歳前後くらいの蟹魚 某大きい魚の映画パロディ 不穏すぎる壁の芸術品達にも、日々その芸術を極めつつある本人にも気付かれないように、静かにアフロディーテは宮内を歩き、芸術家の姿を探す。時折小さく聞こえてくる、むせび泣く恨…
続きを読む →うつくしい、うつくしい。 ※なまぬるい聖域ホラーです。グロテスクな描写があります。苦手な方はご注意を。 曇天は重苦しく、薄暗かった。 糸のように落ちてくる繊細な雨は、天が吐き出す終わりのない繰り言だ。音のしない絹糸は、教…
続きを読む →左手に花右手には刃。そして、股間に小宇宙。 ※山羊水瓶「Right edge, a Left flower」と多少リンクしたお話です。あからさまではありませんが、念の為R18です。剃毛描写がございます。苦手な方はご注意を…
続きを読む →そんなのとうの昔に知ってたし? ※R18 死は甘美なものだと男は言った。「かんび」という難しい言葉はわかりもしない筈なのに、男は私の上に覆いかぶさって腰を振り、今にも自分が死にそうな顔をして、死は甘美なものだと言った。で…
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