Sled
雪の日、滑走 空の様子を見上げ、溜息をつく。執務の合い間、宮を発つ間際、鍛練の最中。どこか落ち着かぬようなシュラの横顔を眺めながら、カミュもここ一週間、空模様を眺めていた。はじめは、太陽の見えない薄ら寒い雲間を憂いている…
続きを読む →雪の日、滑走 空の様子を見上げ、溜息をつく。執務の合い間、宮を発つ間際、鍛練の最中。どこか落ち着かぬようなシュラの横顔を眺めながら、カミュもここ一週間、空模様を眺めていた。はじめは、太陽の見えない薄ら寒い雲間を憂いている…
続きを読む →聖夜のギフト 足元をすり抜けるように、子供が駆けて行く。 あやうく膝がしらがぶつかりそうになったが、すんでのところでよけて、シュラは訪れた店の中を、まじまじと眺める。 欲しいものを手に入れて、はしゃぐ子供は包みを誇らしげ…
続きを読む →「私」か「おれ」か ※R18 ―――異常なし。 手にした書面の文字を見て、シュラは思わず作成した者の名前を確認する。 任務報告書の束の、一番上にあったのはムウが作ったものだ。紙の上にはたったその一言だけが記されていて、普…
続きを読む →ウロボロス ※R18前半部分はプロット形式(蟹魚「ブラッドレディ」で帰宅したトイレのシュラ様)、後半部分は本文形式です。 【前半】 まるで何事もないように、シュラは宝瓶宮を訪れて扉を叩き、開かれるのを待った。 すぐに顔を…
続きを読む →とめどなく降るもの。※ぬるいR18 山羊座と水瓶座から星が降ってくる夜の直前。つまり予兆というものは、まるで体調を崩したような有様だった。全身に炎がまとわりついているような、灼熱感。蕩けていくように歪む視界と眩暈。体内を…
続きを読む →兄と弟。※R18 いまだ拳で追い詰めることができないことを、カミュはよくわかっていた。 年を追うごとに、歴然とした差が一歩ずつ詰まっていたとしても、結局は最後の一手でしてやられ、いつも悔しい思いをする。 でも、もし追い詰…
続きを読む →※R18、オリーブオイルを使用しております。 棚上のオリーブオイルの瓶をとろうとシュラが伸ばした手の先が、それをかすめる。 不幸なことにオリーブオイルの瓶の口はきっちりと締められてはおらず、倒れた拍子に中身がこぼれ、シュ…
続きを読む →ワセリン!シュラカミュver「真面目不真面目」「maybe I wanna go」※R18、ドライ的な何か 「真面目不真面目」 昼が終わって、執務の時間が終わって、もうそろそろ日付も変わりそうな時刻になっていたことに気…
続きを読む →2008年「夜明け」2013ver. ※R18 素肌に感じる澄んだ夜明けの空気と、すぐ傍で微かに蠢く体温で、夢と現を彷徨っていたシュラの意識は、覚醒する。 重たい瞼を力ずくで開き、己の状況を理解するまでの間、真っ先に視界…
続きを読む →envie=欲しい ※ぬるいR18 彼の唇はことのほか、奔放なのだ。 どうせなら、こぼれ落ちる言葉と同じように、頑なであったらよいと、カミュは思う。 ことの発端は、服を着ようとシュラが背を向けた時だった。 ベッドの縁へ腰…
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